あなたの魚探/魚群探知機選びをサポートする...ビーフレンズ

#魚探とは?
魚探とボートのイメージ

   ■ 魚探とボート釣り
 ボートから釣りをしようという時、海の中を見通すことができればと思いませんか?
 釣り人にとって、瀬や沈船の様子、海底の岩場のデコボコの状況、駆け上がりの変化はもちろん、魚群の遊泳状況、魚種、分布、密集度、深度等々が手にとるように分かれば、これほどうれしいことないでしょう。
 それをほとんど可能にしたのが魚探(魚群探知機)です。残念ながら現在のハイテクをもってしても、魚種を正確に判別することだけはできませんが、それでも熟練することによってある程度の魚種の区別はできるようになります。
 その仕組みを簡単にいえば、50キロヘルツから200キロヘルツの周波数の超音波を送受波器(振動子&センサー)から真下の海中に向けて発射し、魚や海底に反射して返ってきた超音波を再び送受波器で受けて、モニター画面に映し出すものです。一口でいえば、魚の有無と海底(水底)のようすを知るための装置です。

 魚探は魚群以外のゴミやプランクトンにも反応します。いわば海中のレーダーともいえる魚探は、漁業用はもちろん、アマチュアの釣りボートにもかなり装備されるようになりました。
 魚探を使うと使わないとでは、釣果に大きな差が出てきます。また、魚影だけでなく深度や海底の地形を追うことができるので、浅場を走行するときなどは安全航行にも大いに役立ちます。
   ■ 魚探のタイプ
 プレジャーボート用として市販されている魚探には、ブラウン管式のものと液晶式のものがあります。マリン用はほとんどがカラーブラウン管式であり、モノクロとカラーの両方がある液晶式は、湖や運河でブラックバスやシーバスを狙うボート用として使われています。
 カラー魚探をブラウン管の大きさ別に分けてみると、6(インチ)型の小型のものから8、10、12、14、16型まで各種揃っています。プレジャーボートでは6型がもっとも多く使われています。少し装備スペースに余裕のあるボートでは、8型が多いようです。深場を狙う釣りで送信出力や探知深度にこだわるボートでは、10型の高出力魚探を付けることもあります。
 最新のカラー魚探で代表的なのが6型カラー魚探です。探知周波数は50kHzと200kHz(キロへルツ)の二周波が組み込まれています。初心者でも簡単に操作できるようオート機能が備えられているものがほとんどです。機器操作に慣れてくると、より一段とシビアな魚群探知ができる手動調整に切り換えることができるものも少なくありません。装備面積も小さく、取り付けも簡単、価格も安いのが魅力です。
 8型のカラー魚探にも50kHzと200kHzの2周波数が組み込まれています。それぞれを切り換えることにより、単独で使ったり同時に使ったりできるよう設計されています。アマチュア用で2周波魚探を搭載しているボートは多くありませんが、機器を使いこなすことにより、魚種や底質判別、魚群分布判別のための情報として活用できるようになってきます。
 このほか、最近の魚探には日本各港の潮汐データをグラフで表示する特殊ソフトが内蔵してあり、干満時刻を画面上で見ることができます。
   ■ 魚探のしくみ
 魚群探知機には探知波として超音波が使われています。超音波は音波の一種ですが、一般にいう音波よりも周波数が高いために超という文字が付いています。超音波は我々の耳では聞くことはできません。プレジャーボート用魚探では、一般に50kHzとか200kHzの周波数が使われています。ちなみにkHzはキロヘルツと読みます。振動するものの固有周波数の単位です。
 魚探の周波数は、探知する対象物、深度、分解能、海中状況など場所によって選択する必要があります。基本的には高い周波数は探知分解能が高い反面、その距離はあまり延びません。また低い周波数は逆に分解能力は低いが、深いところまで探知することができます。
 魚探は指示部本体と振動子の二つで構成されています。
 指示部は、キャッチした魚影を見やすく、わかりやすい映像で表示します。映像は単に海中状況を表示するだけではなく、魚群部分を拡大したり、海底部分を追っかけたり、また魚が現れるとピッピッと音で知らせたり、底が浅くなると危険ですよと警報音を出すなど、いろいろな使い方ができます。
 振動子は、超音波を海中に発射したり、反射して戻ってきた魚群信号を指示部へ伝えるものです。振動子と指示部の間は一本のケーブルで結ばれており、それぞれは別の場所に取り付けます。
   ■ 魚探の原理
 超音波は、何か物体に当たると反射します。魚探はこの基本的な原理を利用しています。
 探知したい方向に超音波を発射すると、超音波は真っすぐ進んで行きます。途中、魚群や海底などに超音波が当たると、それらの物体によって反射された超音波の一部分は元のところへ返ってきます。この時、超音波を発射してから反射波が返ってくるまでの時間がわかれば、魚群や海底までの距離を正確に知ることができるわけです。
 振動子は、船底や船尾に取り付けます。
 船内にインナーハルでセットするもの、船尾のトランサムに取り付けるもの、ボートによっては本格的に船底を貫通させるものなど、様々な形で装備されます。これらの振動子はすべて固定し、振動子から発射する超音波の向きが一定方向になるようにします。通常、振動子は海底方向に対して直角になるようセットします。
 振動子は、設置場所、設置状況、またその周囲の環境によっても、魚探そのものの性能に大きく影響を与えるので、その取り付けには十分な配慮が必要となります。
   ■ 魚探の画面
 カラー魚探の場合、海中の状況をよりくわしくシビアに表示できるとともに、目に飛び込んでくる情報が色付きのため、即座に的確に判断しやすいという大きなメリットがあります。
 では実際にカラー魚探ではどのような情報が得られるのでしょうか。
 魚探映像の動きは、画面に向かって右から左方向へ移動します。もっとも新しい情報、すなわちボートでの「今」の探知情報は画面の右端に表示されます。探知情報はそのまま記憶されて、画面の左へ左へと移って行きます。
 魚探画面には、基本的には次の情報が表示されます。
 映像としては、発振線、魚群反応、海底反応があり、マークや数字としては、分時マーク、深度スケール、海底深度値、水温値、船建値などがあります。このほか、機器によっては、深度マーカー、深度アラーム、魚群アラーム、自分のボート位置の緯度経度等々を表示できるものもあります。

          → より詳しい魚探画面の見方はこちらへ

  ■ アワ切れ
 マリーナを出てから釣り場まではフルスピードで走行しますが、現場到着後のポイント探しでは10ノット以下にスピードをダウンします。魚探のスイッチを入れ、いよいよ本格的にポイントを探す段になれば、高速での探索は意味がなく、また探知障害が生じるなど使用上無理な場合が多くなります。
 高速走行で魚探を使用すると探知情報が少なくなり、くわしい海中情報が得にくくなります。特に深場になってくると超音波が発射されてから返ってくるまで長い時間がかかるので、浅場に比べて得られる情報が粗くなります。
 また、高速の場合は発生する気泡が船体下に回り込んでくるので、超音波の伝搬には良くない環境となります。海中からのエコーが受信できなくなる、いわゆるアワ切れ現象を生じるのです。超音波を海中に発射する場合、振動子と海水の間に空気の層があると超音波は前に進めません。このような状態では魚探としてはまったく機能しなくなります。
 アワ切れ現象が顕著なのはボートをアスターンさせた時です。ボートの後進により、スクリューによってかきまぜられた気泡が船体下に回り込み、周辺はアワでまっ白になる。このような状態では、魚探の振動子から発射された超音波は空気の層に阻まれ、進むことができないし、海底からの反射波も返ってきません。魚探画面上では映像が途絶えてしまいます。
 プレジャーボートでは、振動子の取り付けはインナーハルを使用する場合がほとんどのため、アワの影響を受けやすくなります。気泡発生をできるだけ抑えるような操船をしなければなりません。
 プロの漁船では船底に穴をあけ、その部分に振動子を突出させたり、また舷側に長いパイプで振動子を取り付けたりしています。いずれも振動子は完全に海中に沈んでいるため、気泡の影響が少ないのです。
   ■ ボートスピードと魚探の反応の関係

ボートスピードと魚探の反応の関係

 いま、魚探を動かしながら走行しているとしましょう。その時、魚探映像は画面に向かって「ドッ、ドッ、ドッ……」と左へ左へと送り出されていきます。映像を送り出すスピードは探知レンジによって異なりますが、基本的に浅いレンジでは遠く、深いレンジでは遅くなります。
 通常、内海や湾内で使用する場合は、画面右端に出た反応映像が画面左端まで移動するのは、大体1分程度です。
 自船の魚探に反応が出たのでボートをストップさせてみます。
 魚群はボートの真下に入っているため魚探でキャッチされ続けます。魚探画面上には、ボートが止まっているため、海底は変化のない真っ直ぐな表示となり、魚群映像も、深度は変わらないものの画面が左へ左へ送り出されていくので、左右に長い線となり、いつまでも続きます。
 このことから魚群上で停船しない場合でも、ボートのスピードによって同じ魚群でもその大きさや海底の形が異なって現れることが分かります。
 ボートのスピードが速い場合は魚影は長細く小さくなります。高速探知では魚群に当たる超音波の数が少ないためです。逆に遅い場合は超音波の当たる数が多くなるため、反応も太くなります。つまり遅い速度による探索の方が、よりくわしい魚群情報を得ることができるのです。攻めの釣りにはスロー探索をおすすめします。
 

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